【騙された】マーケットリンクの実質利回りはかなり低い!NISAと比較し解説!

  • マーケットリンクの利回りがいいとオススメされたけど、本当にそうなの?
  • 見積書の利回り5.5%と、過去の実績だけしか説明されていないし…
  • NISAも気になっているし、どっちがお金が増えそうなのか教えて!

「外国株式を選べばすごい増えますよ」と、マーケットリンクの利回りが高いことを強調されるケースは多いです。

初めて投資の話を聞いた人だと、見積書をみてすごく増える印象を受けてしまいますよね。

実はマーケットリンクで運用実績が良くても様々な手数料を引かれるので、『実質利回り』がかなり低くなることを、保険営業や他サイトでは具体的に教えてくれません。

そこでこの記事では、業歴13年現役FPとして2,000世帯以上の保険・資産形成の悩みを解決してきた筆者が、マーケットリンクの実質利回りがどれくらい低いのかを教えます。

最後まで読めば、マーケットリンクは資産形成に適しているのかがわかり、あなたの貴重な時間とお金をムダにしないですみます。

この記事の結論
  • マーケットリンクの実質利回りは見積書と比べてかなり低い
  • 保険関係費(手数料)が高いから実質利回りが低く、元本割れリスクもNISAより高い
  • あなたのお金を守れるのはあなただけ!保険屋のカモにならないで欲しい。
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目次

マーケットリンクの『実質利回り』を5年毎に検証

利回り5.5%で運用できていたとしても、11年もの時間をかけて実質利回りは『0.1%』、積立金は0.6%しか増えていません。

学資保険の代わりで入った場合、18年目をみてみると実質利回りは『2.2%』で、利回りと実質利回りに大きな乖離があることがわかります。

検証条件
  • 年齢:30歳
  • 性別:男性
  • 保険期間・保険料払込期間;70歳
  • 月額保険料:30,140円
  • 利回り:年率5.5%と仮定
スクロールできます
経過年数
(年齢)
累計保険料利回り5.5%の場合
解約返戻金

(返戻率)
実質利回り
11年目
(41歳)
398万円400万
(100.6%)
0.1%
15年目
(45歳)
543万円612万
(112.8%)
1.2%
18年目
(48歳)
651万円801万
(123.1%)
2.2%
20年目
(50歳)
723万円946万
(130.7%)
2.6%
25年目
(55歳)
904万円1,382万
(152.8%)
3.2%
30年目
(60歳)
1,085万円1,962万
(180.9%)
3.6%
35年目
(65歳)
1,266万円2,728万
(215.5%)
3.9%
40年目
(70歳)
1,447万円3,729万
(257.7%)
4.2%

投資において大切なのは実際の手取りに直結する『実質利回り』です。

実質利回りが高い投資をしたいなら、そもそも保険での投資は選択肢に入りませんし、金融知識あるFPなら保険で投資を勧めません。

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利回りをより良くする為に「払済」を提案してきたら要注意!

保険料の支払いを中断して、それまでの積立金を運用継続してもらう払済にすれば利回りが高くなるのは事実です。

実は払済はデメリットが多く、特に払済にする前提でマーケットリンクに入るのは時間とお金をムダにしますので、絶対にやめてください!

マーケットリンクの払済が無意味な理由は別記事で詳しく解説してます。

 

 

【マーケットリンク】VS【NISA】年率5.5%の場合を比較

同じ利回りで40年後の運用成果を比較すると、NISAのほうがマーケットリンクより1,518万円も多くお金が増えます。

さらにマーケットリンクは運用益に課税されるので実質利回りはさらに下がり、差額はもっと広がります。

スクロールできます
経過年数
(年齢)
累計保険料利回り5.5%の場合
(返戻率)
差額
マーケットリンクNISA
11年目
(41歳)
398万400万
(100.6%)
545万
(136.9%)
🔺145万
15年目
(45歳)
543万612万
(112.8%)
840万
(154.7%)
🔺228万
18年目
(48歳)
651万801万
(123.1%)
1,108万
(168.9%)
🔺307万
20年目
(50歳)
723万946万
(130.7%)
1,313万
(170.2%)
🔺367万
25年目
(55歳)
904万1,382万
(152.8%)
1,935万
(214%)
🔺553万
30年目
(60歳)
1,085万1,962万
(180.9%)
2,754万
(253.8%)
🔺792万
35年目
(65歳)
1,266万2,728万
(215.5%)
3,831万
(302.6%)
🔺1,103万
40年目
(70歳)
1,447万3,729万
(257.7%)
5,247万
(375%)
🔺1,518万
楽天証券 積立簡単シュミレーションにて計算

あなたは1,518万円を使える未来と、使えない未来、どっちがいいでしょうか。

 

しっかり比較すると、資産形成としてマーケットリンクを選ぶ人はいません。

保険で投資するか、NISAなど資産形成に適した金融商品で投資するかだけで、あなたの人生に与える影響は大きいです。

ポイント

一般的に保険と投資、保険と貯金は分けるべきと言われる理由がコレです。

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保険関係費(手数料)があるから、実質利回りはかなり低くなる!

マーケットリンクは保険特有の手数料『保険関係費』が保険料から引かれます。

保険関係費を保険料からいくら引いているのかは開示されておらず、ブラックボックスです

【保険関係費】項目手数料率
①保険契約の締結および維持に必要な費用手数料率不明
②保険料払込みの免除に関する費用毎月0.2%を保険料から控除
③死亡保険金・高度障害保険金を支払うための
危険保険料に相当する費用
手数料率不明
④基本保険金額を最低保証するための費用年率0.375%を積立金から控除

手数料が運用成果に与える影響は大きいです。

例えば、利回り年10%で運用できていても、手数料が8%かかるなら実質利回りは2%にしかなりません。

投資において手数料率がわからないのは大きなデメリットです。

ポイント

保険関係費は保険会社へ払う『実質的な掛けすて保険料』です!

 

 

実質利回り5.5%になるには「最低8.4%以上」での運用が必要

マーケットリンクで『実質利回りで年5.5%』を実現するには、手数料率不明の保険関係費は含めずに考えても最低8.451%以上の運用じゃないといけません。

具体的な計算方法と、根拠を見ていきましょう。

計算方法

マーケットリンクで一番人気の「外国株式型」で計算します。

 

  • 【運用費用】年率0.1760%
  • 【保険関係費の項目②】0.2% × 12ヶ月 = 年率2.4%
  • 【保険関係費の項目④】年率0.375%

手数料率:2.951%(❶+❷+❸合計)

 

▪️利回り:年8.451% ー 手数料率:2.951%(❶+❷+❸合計) = 実質利回り:5.5%

ここにさらに【保険関係費の項目①・④】も掛かります。

保険関係費の項目①・④の手数料率が開示されておらず、これ以上の具体的な計算はできません。

しかしあくまで、開示されているものだけでも最低年率8.451%以上の運用がされていないと、実質利回り年5.5%にはならず、ハードルがかなり高いです。

ちなみにマーケットリンクの運用レポートを参考にすると、現時点で実質利回り5.5%の再現性が高いファンドは【外国株式型】のみです。

ポイント

一般的に投資信託の期待リターンは年3〜7%と言われている。
マーケットリンクで実質利回り5.5%のリターンを得るのは大変。

 

 

【NISA】実質利回り5.5%実現のハードルが低い!

NISAはマーケットリンクと違い「保険関係費」がないので、実質利回り5.5%になるためのハードルが低いです。

具体的に計算してみましょう。

計算方法

NISAで大人気の優良ファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」で計算します。

 

  • 【運用費用】0.05775%以内
  • 【保険関係費】なし(保険ではないので保険関係費はない)
  • 2024年5月時点 過去5年間の利回り14.35%

 

利回り:年率5.55775% ー 手数料率:0.05775% = 実質利回り:5.5%

保険関係費などの余計な手数料がないだけで、高いリターンを期待できるだけじゃなく、元本割れリスクもマーケットリンクより抑えられます。

ポイント

NISAのほうが資産形成、お金を増やしたいというニーズに適している!

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NISAでも外国株式型と全く同じ運用ができる!手数料が安い!

勧められる『外国株式型』と全く同じ運用ができるファンドは多く、NISAなど保険以外で投資すれば手数料が安いので圧倒的有利に投資できます。

スクロールできます
手数料率(税抜)
マーケットリンク
外国株式型
年0.160%+保険関係費
ニッセイ外国株式
インデックスファンド
年0.093%(税抜)
eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
年0.0965%(税抜)

例えば、全く同じお米が1,600円と1,000円で売っていたら、誰もが1,000円のお米を買うでしょう。

手数料を抑えて有利な投資をしたいなら、マーケットリンクは不向きです。

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なぜ?保険営業が実質利回りを説明しない理由

実質利回りの話は保険営業にとって不利になるだけで、あえて説明してくれないケースが多いです。

  • 実質利回りの計算の仕方や考え方を知らない
  • マーケットリンクの手数料の高さが際立ってしまうから案内したくない
  • 保険販売に不利になる情報を与えたくない
  • 保険営業の金融知識が乏しい
  • マーケットリンクがNISAより良いと本気で思っている(一定数こんな保険営業いますが無知なだけ)

保険営業は保険を売るのが仕事で、マーケットリンクを売り込んでくるのは仕方のないことです。

保険営業はいかに高額な契約を取るか、営業成績を上げることを優先的に考えている人が多く、顧客利益第一には絶対ならないだろうと、同じ業界にFPとして従事している筆者は断言できます。

もちろん中には顧客第一の素晴らしい営業もいますが、全員がそうではなく金融リテラシーの低い相談者につけ込む悪質な保険営業はけっこう多いので気をつけましょう。

ポイント

保険は難しいで思考停止が一番ダメ。
自分のお金は自分で守らないといけません。

知識豊富なFPなら優先的にマーケットリンクで資産形成を勧めることはありません。

自分に最適な資産形成を見つけたいなら、FPに相談がおすすめです。

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投資性商品は同等内容なら手数料が安いほうがいい!

手数料は将来の運用成果に大きな影響を与えます。

  • ①【利回り】9% 【手数料】6% 【実質利回り】3%
  • ②【利回り】5% 【手数料】0.1% 【実質利回り】4.9%

この2つで投資するとしたら、どちらが良い運用成果になりそうでしょうか?

正解は…

②です!

利回りがよくても、手数料が高ければ運用益から相殺されてしまうので「手数料は安い方がいい」です。

利回りと手数料はセットで考えてください。

投資性商品の選び方の鉄則といえますが、同等内容なら手数料が安いものを選びましょう。

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投資目的ならマーケットリンクに入った時点で損です!

マーケットリンクは保険料から引かれる手数料が高く、投資される積立金が少ないです。

投資目的ならNISA・iDeCoなど保険以外のほうが確実に良い運用成果になるでしょう。

NISAには保障がない。
だからマーケットリンクで保障と投資を兼ねた方が良くない?

それなら、掛けすて保険で保障を備えて、NISAで投資すれば問題解決です。

ちなみに掛けすて保険とNISAを分けるだけで、マーケットリンクより保障も期待リターンも高くできます。

金融知識が豊富なFPなら「保険」と「投資」を分けて提案してくれるので、マーケットリンクにこだわりがないなら相談がオススメです。

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勉強しないで投資は損するリスクを高める

投資するなら最低限の知識がないと搾取されます。

最低限の投資知識があれば、マーケットリンクの実質利回りの低さ、手数料の高さに違和感を感じるはずです。

将来お金で困らない為に投資を始めるなら、マーケットリンクに入るのは間違っているし、資産形成の遠回りになるだけです。

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マーケットリンクではなく、自分で投資を始めたい人へ

マーケットリンク以外で投資を始めたいと思っても、

  • 『投資というだけで難しそう…』
  • 『何から始めたらいいのかわからない…』
  • 『投資はやりたいけど出来るだけ損したくないな…』

このように思われる方も多いと思います。

私も以前は同じように考え、中々行動に移れずただ銀行貯金するだけでした。

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デメリットを理解した上でマーケットリンクに入りたい!

  • 保険営業の説明だけでは理解しきれなかった
  • マーケットリンクの提案を受けたけど、難しくてよくわからなかった
  • お金が増えると良い話すぎて不信感を感じて自分で調べようと思った

このブログを読んでいる人は、このように感じている人が多いと思います。

変額保険は非常に複雑な保険で、メリット・デメリットや自分に適不適かしっかり理解した上で入らないと、あとで後悔する可能性が高いです。

読者の方には、そうなって欲しくありません。

  • 実質利回りの説明をしてくれなかった
  • 担当の保険営業の案内に疑問をもった
  • 変額個人年金の案内がなく、変額有期保険の説明しか受けていない
  • NISA・iDeCoと詳しく比較してから決めたい
  • 保険に固執せず幅広い金融商品の中から最適な積立方法を知りたい

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まとめ

この記事の結論
  • マーケットリンクの実質利回りは見積書と比べてかなり低い
  • 保険関係費(手数料)が高いから実質利回りが低く、元本割れリスクもNISAより高い
  • あなたのお金を守れるのはあなただけ!保険屋のカモにならないで欲しい。
  • 保険・投資のことならリクルートが厳選した資産形成に特化したFPに相談がオススメ。
  • 投資やお金の知識をつけると視野が広がる!無料セミナーお金の教養講座で基礎知識をつけよう。

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