メディケア生命の医療保険に入ろうか迷っているけど、本当にこの保険でいいのか最後の決め手を探していませんか?
保険は長く付き合うもので入ったあとの変更がしにくいので、入る前の下調べはかなり重要です。
私は大手保険代理店で13年間FPとして勤め、2,000世帯以上の保険・資産形成相談を受けてきましたが、医療保険に入るなら無駄な保険料を払いたくないという人がほとんどです。
そこでこの記事では保険営業や他サイトでは教えてくれない、メディケア生命の医療保険の客観的真実を教えます。
この記事を読めば、メディケア生命の医療保険の良し悪しを判断できるだけじゃなく、医療保険がそもそも必要なのかまでもわかります。
- メディケア生命の医療保険は悪くないが、入る理由もない
- メディケア生命の医療保険の弱点・デメリット
- そもそも医療保険が必要なのか
- 医療費の無駄ない備えはリクルートが厳選した公的保障と医療保険に精通したFPに相談がオススメ。
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メディケア生命の基本情報
- 住友生命と三井生命が設立した保険会社
- 財務状況・格付けの確認
- 特約一覧
住友生命と三井生命が設立した保険会社
住友生命と三井生命が共同出資をして2009年10月にメディケア生命が設立されました。
しかし2014年6月に住友生命の100%子会社になりました。
住友生命は主に外交員による訪問販売がメインなので、代理店販売やネット販売など新しい販路開拓が目的です。
- 住友生命グループとして、乗り合い代理店市場でのシェア獲得
- インターネット申込など、お客様の希望に合わせた多様な加入方法を提供
住友生命とは別会社なので、取り扱う保険商品も全く違います。
具体的には住友生命は更新型の保険、メディケア生命は終身型の保険がメインです。
財務状況・格付けの確認
メディケア生命のソルベンシーマージン比率は非常に高いです。
保険会社が儲かる医療分野の保険商品をメインにしているからです。
ソルベンシーマージン比率が高いと財務健全性が高い
ソルベンシー・マージン比率は、保険会社の財務健全性を示す重要な指標でです。
一般的に200%以上が安全とされており、200%を下回ると監督官庁による業務改善命令等の対象となります。
メディケア生命 | 住友生命 | |
---|---|---|
ソルベンシーマージン費率 | 2,078% | 679% |
総資産 | 34億円 | 42兆6624億円 |
格付け評価 (日本格付研究所) | AAー | AA |
設立年月 | 2009年10月 | 1907年5月 |
ソルベンシーマージン比率は新しい保険会社ほど契約数が少なくリスクも少ないので、数値が高くなる傾向があります。
200%以上でも絶対的な安全性を保証するものではなく、あくまで健全性を図る一つの指標です。
特約・特則は全部で16個
メディケア生命の医療保険の特約・特則は全部で16個あり、他社と比べてかなり豊富です。
メディフィットAの特約・特則一覧
- 初期入院10日給付特則
- 入院延長特則(3大疾病 or 8大疾病)
- 先進医療・患者申し出療養特約
- 入院一時給付特約
- 通院治療特約
- 8大生活習慣病入院特約
- 女性医療特約
- 特定女性疾病通院治療特約
- 薬剤治療特約(がん or 3大疾病)
- 3大疾病一時給付特約
- がん診断特約
- 保険料払込免除特約(3大疾病 or がん・介護)
- 損傷特約
- 継続入院・在宅療養収入サポート特約
- 終身保険特約
- 介護保障付終身保険特約
特約をつけることで自分好みの保障にカスタマイズできます。
また特約ならあとで特約解約も可能です。
特約をつけるすぎると保険料が高くなるので注意!
メディケア生命の医療保険のデメリット・弱点
- 特約の中途付加はできない
- 保険料は掛捨て
- 知名度は高くない
特約の中途付加はできない
メディケア生命の医療保険は特約の中途付加は基本できません。
- リビングニーズ特約(終身保険特約、介護保障付終身保険特約をつけた場合)
入って時間が経つと考えが変わっているケースは多く、保障を見直したいと考える人も多くいます。
もし保障を手厚くしたいなら全て見直すか、足りない部分を違う契約で補うしかありません。
特約中途付加ができる医療保険が良い場合、メディケアの医療保険はやめたほうがいいです。
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保険料は掛捨て
メディケア生命の医療保険は掛捨てです。
いくら保険料を払っていても、入院・手術や特約の給付条件を満たさなければ一切保障されず、保険料は1円も返ってきません。
保険料を無駄にしたくないからと貯蓄型医療保険である「メディフィットリターン」を検討する人もいますが、デメリットが多いのでFPから客観的にみてオススメできません。
入院リスクが低い若年層や貯金がない人なら、そもそも保険に入るよりもまず貯金した方が良いです。
知名度は高くない
保険関係者にとっては有名なメディケア生命ですが、一般的な知名度は住友生命と比べると低いです。
アフラックやメットライフのようなテレビCMをほとんどしていないからです。
保険相談して初めてメディケア生命を知る人もたくさんいます。
でも財務健全性は問題ないですし、住友生命グループの安心感があります。
メリット・強み
- 審査が緩め
- 女性通院治療特約は入院しなくても通院保障できる
- 退院後91日経過で最初の入院がリセット
審査が緩め
メディケア生命の医療保険は健康状態の審査が他社より緩めです。
他社では条件付き契約や保険に入れないような健康状態でも、メディケア生命の医療保険なら入れるケースも多いです。
例えば、子宮頸部上皮がんの罹患歴があっても術後の状況によって無条件で入れる可能性があります。
持病があるからといって、いきなり保険料が高い緩和型医療保険を考えるより、先にメディケア生命など緩和型以外の医療保険に入れるか相談してみましょう。
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退院後91日経過で最初の入院がリセット
退院日から91日以上経過した後の入院は、新たな入院として支払います。
他社と比べて、他院後に入院日数がリセットされる期間が短いです。
1入院のリセット期間 | |
---|---|
メディケア | 90日 |
ネオファースト | 30日 |
なないろ生命 | 60日 |
はなさく生命 | 60日 |
アフラック | 180日 |
チューリッヒ | 180日 |
しかし3大・8大疾病入院延長特則をつけていた場合、これら疾病で入院したら例え他院後すぐ入院してもしっかり保障してくれます。
女性通院治療特約は入院しなくても通院保障できる
メディケア生命は女性通院治療特約をつけると、入院なしで通院保障してくれます。
一般的に通院保障は退院後の通院しか保障できない中、女性疾病だけですが入院しないで保障してくれるのはメディケア生命だけです。
例えば子宮筋腫で治療のために通院したら、入院なしでも通院保障をしてくれます。
疾病群ごとに6回までと制限はありますが、女性疾病の通院保障を持ちたい人にはメリットです。
メディケア生命の医療保険は高い?安い?他社と比較検証
基本保障だけで比較すると、20代の保険料が他社より安いです。
しかし全体的にほとんど保険料差はありませんでした。
- 性別:女性
- 保障期間:終身
- 払込期間:終身
- 保障内容:日額5,000円、手術保障(Ⅱ型)、先進医療あり
- 日型:60日型
20歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | |
---|---|---|---|---|---|
メディケア | 1,215円 | 1,440円 | 1,510円 | 1,940円 | 2,675円 |
はなさく生命 | 1,229円 | 1,559円 | 1,594円 | 2,369円 | 3,219円 |
なないろ生命 | 1,243円 | 1,398円 | 1,594円 | 1,929円 | 2,663円 |
チューリッヒ | 1,224円 | 1,334円 | 1,509円 | 2,024円 | 2,989円 |
保険料を1円でも安くしたいなら、安い保険会社に入るべきですがそこまでこだわる人は実際ほとんどいません。
これくらいの保険料差なら、安心感のある保険会社を選ぶべきでしょう。
メディケア生命は財務健全性や住友グループであることを考えると、保険会社として申し分ないです。
メディケア生命の医療保険がオススメな人
- 終身医療保険に入りたくて、健康状態に不安のある人
- 女性疾病の通院保障を手厚くしたい人
このような人は、メディケア生命の医療保険がオススメです。
健康状態の審査の緩さ、女性疾病の通院保障は他社と比べアドバンテージがあります。
でも健康状態によって入れない可能性もあるので、詳しくはメディケア生命を扱えるFPに調べてもらいましょう。
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メディケア生命の医療保険はやめたほうがいい人
- 少しでも安い医療保険に入りたい人
- 貯蓄があり医療保険がいらない人
- 貯蓄ができるまでの繋ぎで医療保険を考えている人
このような人は、メディケア生命の医療保険に入るのはやめたほうがいいです。
メディケア生命の保険料は他社と比べて安い方ですが、最安ではありません。
また貯蓄があり医療保険がいらない人や、貯蓄ができるまでの間だけ保険をかけたいなら、終身医療保険ではなく実費型医療保険の方が手厚く合理的です。
医療保険の中で最も手厚い「実費型医療保険」に興味があれば、別記事で詳しく解説してます。
現役FPぶっちゃけ
- 払込保険料以上に保障を受けられる可能性は低い
- 医療保険に入って得られるのは『医療費で困らない未来』ではなく『安心感』だけ
- 医療保険がいらない人も多い
払込保険料以上に保障を受けられる可能性は低い
医療保険で払込保険料以上の保障をされることはほとんどありません。
いくら病院に掛かっても入院・手術しないと保障されないからです。
- 保障:日額5,000円
- 保険料:3,000円
- 40年保険料を払った場合:120万
医療保険は損得で考えるものではありませんが、無駄な保険料を払いたくないという人もいます。
そういった考えの人には知っておいて欲しい事実です。
医療保険に入って得られるのは『安心感』だけ!『資産形成』の遠回り
医療保険に入ったとしても得られるのは安心感だけなので、入るメリットはほぼありません。
入院・手術しないと医療保険は使えないし、貯金があれば医療保険に入る必要はないのに、保険料を払うことで資産形成の遠回りをしているだけです。
入院・手術した時にしか使えないようなものではなく、資金拘束されていないどんな時でも頼れる貯金の方が確実に頼りになります。
医療保険に入っても病気になるし、入院しても入院日数分しか保障してくれないなら、保険料を払うより少しでも貯金して資産増加させた方が無駄がないです。
実は保険営業ほど医療保険に入っていません。
医療保険がいらない人も多い
ある程度の貯金があれば医療保険に頼る必要がないので、医療保険がいらないという人も多いです。
がんや心疾患、盲腸になっても高額療養費制度があり治療費の上限は年収によって決まっているからです。
【年収別の適用区分】 | ひと月の医療費上限額 | 医療費100万円掛かった場合の自己負担額 | 多数該当 | 年間治療費目安 |
---|---|---|---|---|
1,160万〜 | 252,600円 + (医療費−842,000円)×1% | 254,180円 | 140,100円 | 202万 |
770万〜 | 167,400円 + (医療費−558,000円)×1% | 171,820円 | 93,000円 | 135万 |
370万〜 | 80,100円 + (医療費−267,000円)×1% | 87,430円 | 44,400円 | 66万 |
370万未満 | 57,600円 | 57,600円 | 44,400円 | 56万 |
住民税非課税者 | 35,400円 | 35,400円 | 24,600円 | 32万 |
例えば年収370万円〜の区分の人が公的医療保険制度適用の治療を受けていれば、がんだったとしても年間66万しか治療費は掛かりません。
もし貯金が年間治療費目安以上にあれば、医療保険で保険料を掛捨てて入院・手術したときしかお金を使えないように資金拘束する必要がありません。
貯金がないから保険に入ると考える人もいますが、医療保険を使う確率より、保険料を貯金して年間治療費目安を貯められる確率の方が高いです。
既に医療保険に頼る必要がないなら解約もありです。
無駄な保険に入りたくない人へ
無駄な保険に入りたくないから、医療費を貯金でカバーしたいと思っても、
- 貯金が苦手
- どうすればしっかり貯金できるかわからない
- 医療保険が必要なのかわからない
このような人も多いと思います。
私も以前は同じように金融知識がなく、医療費は医療保険に頼るしかないという考えだけでした。
でもFPとして知識をつけるほど医療費を保険でカバーするのは無駄が多いことに気づきます。
低金利時代で収入も上がりにくい今の時代こそ、『無駄な保険に入らないこと』『適切な家計管理』はあなたの10年、20年後の未来を大きく変えます。
- 無駄な保険料を払いたくない
- 保険も貯金も何が自分にとって最適なのか客観的なアドバイスが欲しい
- 家計負担を抑えたい
- 悩みに対して保険以外の解決策を提示されていない
このように思うなら、リクルート運営が厳選したFPに相談できる保険チャンネルで相談がオススメです。
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まとめ
- 終身医療保険として考えれば悪い保険ではないが、入る理由もない
- 実は医療保険が必要ない人は多く、医療費は保険に頼らない方が無駄なくカバーできる
- 貯金が全くない世帯も多いが、貯金がないなら保険料より貯金優先した方が良い
- 貯金があればどんな出費にも耐えられし、精神的な安心感を得られる
- 医療費の無駄ない備えはリクルートが厳選した公的保障と医療保険に精通したFPに相談がオススメ。
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